2025.01.16

フェイジョア(Feijoa)とは?甘酸っぱい果実と美しい花が楽しめる南米原産の常緑果樹

**フェイジョア(Feijoa)**は、フトモモ科(Myrtaceae)フェイジョア属(Acca sellowiana)に属する常緑低木・小高木で、主に南米(ブラジルやウルグアイなど)を原産とします。英語では “Pineapple Guava(パイナップルグアバ)” と呼ばれ、パイナップルやグアバを思わせる甘い香りと爽やかな酸味が特徴的な果実をつけるのが魅力です。日本でも暖地を中心に栽培され始め、家庭菜園やガーデニング愛好家に注目されつつある希少な果樹です。本記事では、フェイジョアの特徴や育て方、食べ方などを詳しく解説していきます。

1. フェイジョアの基本情報

  • 学名Acca sellowiana(旧学名:Feijoa sellowiana
  • 科名:フトモモ科(Myrtaceae)
  • 属名:フェイジョア属(Acca
  • 和名(流通名):フェイジョア、パイナップルグアバ
  • 原産地:南米(ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン北部など)
  • 樹形:常緑低木~小高木(高さ2~5m程度)
  • 花期:初夏(5~7月頃)
  • 果実成熟期:秋(10~11月頃)

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2. フェイジョアの特徴

2-1. 銀色がかった葉と赤い花

フェイジョアの葉は、裏面が銀白色を帯びるやや厚手の楕円形で、常緑らしい光沢と質感があります。

  • :初夏に咲く赤い雄しべを中心に、白と赤のコントラストが美しい花が特徴。花びらも食べることができ、甘い風味を楽しめます。

2-2. 香り豊かな果実

果実は長さ3~8cmほどの卵形で、表皮は緑色から黄緑色に変化します。

  • 香り:パイナップルやイチゴ、グアバなどを混ぜたようなトロピカルな香り
  • 味わい:酸味と甘みのバランスが良く、中央部に透明のゼリー状の果肉があるのが特徴

2-3. 耐寒性・耐乾性

フェイジョアは比較的耐寒性が強く、-5℃程度までは耐えられるとされています。また、乾燥にも強い一方で水はけの悪い過湿環境は苦手です。

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3. 品種と受粉

3-1. 自家結実性の有無

フェイジョアには自家結実性を持つ品種と、他家受粉(異なる品種同士)のほうが結実率が高い品種があります。実を確実につけたい場合は、複数の品種を植えるか、人工授粉を行うのが望ましいです。

3-2. 主な品種例

  1. アポロ(Apollo)
    • 大きめの実をつける自家結実性が高い品種。
  2. クーリッジ(Coolidge)
    • 香りが強く、食味も良いとされる代表品種。比較的自家結実性あり。
  3. トライアンフ(Triumph)
    • 果肉の甘みが強く、サイズも大きめ。単独でも一定の結実が見込める。

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4. フェイジョアの育て方

4-1. 植え付け・用土

  • 植え付け時期:春または秋。極端な寒冷期や真夏は避ける。
  • 土壌:水はけが良い土壌を好む。一般的な培養土にパーライトや腐葉土を混ぜると◎。地植えの場合も高畝や改良土で排水を確保する。

4-2. 日当たりと水やり

  • 日当たり:日向~半日陰でも育ちますが、十分な日照があるほど結実率や果実の品質が向上。
  • 水やり:地植えは根付いた後は降雨のみで概ね問題なし。鉢植えの場合は表土が乾いてから適度に与える。

4-3. 施肥と剪定

  • 施肥:果実をしっかり育てるため、成長期(春~夏)に緩効性化成肥料や有機質肥料を適量施す。
  • 剪定:開花後に伸びすぎた枝や混み合った枝を軽く整える。強剪定は花芽を減らす恐れがあるため、控えめに行う。

4-4. 病害虫対策

比較的強健で病害虫被害は少ないですが、アブラムシカイガラムシが発生する場合があります。見つけ次第、薬剤散布やブラシでこすり落とすなど対処が大切です。

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5. 収穫と食べ方

5-1. 収穫の見極め

フェイジョアの果実は、自然落下が収穫のサインといわれています。地面に落ちた果実を拾い、追熟させる方法が一般的です。

  • :日本では10~11月頃に最盛期を迎えることが多い。

5-2. 果実の食べ方

  • 生食:縦半分にカットし、スプーンですくって食べる。中心部分の透明果肉が甘く美味。
  • ジャム・コンポート:甘い香りを活かし、ジャムやコンポート、ソースに加工する例も。
  • ジュース・スムージー:ミキサーにかけ、フルーツジュースやスムージーに。トロピカルな風味が楽しめる。

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6. 楽しみ方と活用例

6-1. 庭木やシンボルツリーとして

フェイジョアは常緑でシルバーがかった葉が美しく、洋風ガーデンにもよく合います。春~初夏には赤い花、秋には果実を楽しめる点が魅力です。

6-2. コンパニオンプランツ

耐乾性・耐塩性があるため、海辺や暑い地域でも他の植物と共存しやすいです。ハーブ類や多肉植物との寄せ植えにも。

6-3. インテリアのアレンジ

花や若い枝を切り花として利用するのもおすすめ。赤い雄しべが目を引く花は、和洋問わず部屋のアクセントに。果実もテーブルデコレーションとして彩りを加えます。

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7. よくある質問(FAQ)

Q1. フェイジョアとグアバはどう違うの?

  • フェイジョアはフトモモ科のフェイジョア属、グアバは同じフトモモ科でも別属のPsidium guajavaです。香りや味わいが似ていることから混同されがちですが、分類上は異なる果物となります。

Q2. フェイジョアの受粉はどうすればよいですか?

  • 自家結実性の高い品種もありますが、異なる品種同士を植えたほうが結実率が上がる場合が多いです。人工授粉(雄しべの花粉を雌しべに移す)を行うとさらに効果的です。

Q3. 寒冷地でも育てられますか?

  • フェイジョアは**-5℃前後まで耐寒性**があるとされますが、厳冬期に-5℃を大きく下回る地域では防寒対策(マルチング、不織布など)を行うと安心です。

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まとめ

フェイジョアは、銀白色の葉と南国を思わせるトロピカルな果実・花が魅力の常緑果樹。耐暑性・耐寒性・耐乾性に優れ、初心者でも比較的育てやすいため、ガーデニングや家庭菜園で注目されています。自家結実性の品種なら単独でも実を楽しめますが、異なる品種を組み合わせると結実率が高まる場合もあるのがポイント。秋には落下した果実をスプーンですくって食べたり、ジャムやスムージーに加工したりと、味わいのバリエーションも豊富です。ぜひフェイジョアを取り入れ、四季を通じて美しい花とフルーティな香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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