水切り
●ほとんどすべての花に効果があります。
バラ/ユリ/ガーベラ/ラン/チューリップ/スイートピー/ラン
アルストロメリア/コスモス/グラジオラス/フリージア/かすみ草
などのお花に効果があります。
茎を水中に浸したまま、はさみで切る方法です。
ガーベラなど茎が太くて水分が多い花や、コスモスなど茎が柔らかい花は、まず水切りをするのがおすすめです。
1 | ボール、または、バケツに水をため、茎を水中に浸し、根元から少なくとも3cm上にはさみを当てます。 |
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2 | 切り口ができるだけ斜めになるように刃をあて、水中でスパッと勢いよく切り、5秒以上水中に沈めておきます。 |
POINT
◆斜めに鋭く切って断面積を大きく。
水の中で切るのは、切り口に水圧を当て、水を吸い上げやすくするため。
流水の下では効果がありません。
また、切り口の断面積が大きいほど水を多く吸うことができます。
はさみの刃をできるだけ斜めにあて、角度を鋭く切って断面積を広くとります。
水折り
●細めの枝物やキク科、リンドウ科の花に向きます。
キク/スプレーマム/カーネーション/スプレーカーネーション
トルコギキョウ/マーガレット/ユキヤナギ/こでまり
などのお花に効果があります。
茎を水中に浸したまま、ポキッと折る方法です。
折ることで茎先がほぐれて断面積がおおきくなり、給水力が高まります。
1 | ボール、または、ばけつに水をため、茎を水中に浸します。 |
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2 | 根元から少なくとも5cmは上の部分に、両手の親指を立てて折ります。 そのまま茎を向こう側に押して折り取り、5秒以上水中に沈めておきます。 |
POINT
◆一度に折れなかったら、ねじってきる。
ポキッと一度に折れてなくても、茎に裂け目ができれば大丈夫。
そのままひねってねじり切ります。
繊維がささくれていても、それだけ水に接する面積が広く、吸水力も高くなるので、心配する必要はありません。
湯揚げ
●茎の水分が多い花は避けてください。(チューリップなど)
ブルースター/ワレモコウ/クレマチス(てっせん)/カンパニューラ
デルフィニューム/ブバルディア/アスチルベ/アルケミラモリス
などのお花に効果があります。
熱湯にさっとつけることで、水を吸い上げる力を高める方法です。
1 | 花や葉に湯気があたらないよう、根元を10cmほど残して新聞紙でしっかりくるみます。 |
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2 | 茎の先をそろえて、加熱時間が均等になるようにし、茎を少し切ります。 |
3 | 器にお湯を張って茎先を3~4cm浸します。 つけた部分が鮮やかな緑色になればOKです。 お湯はポットに保温したお湯で十分です。 |
4 | お湯から出したら、すぐに花びんの水に付けます。 新聞に巻いたまま、1~2時間経過したら、新聞をとり、花びんに飾りましょう。 |
POINT
◆湯上げ時間はひと呼吸
お湯につける時間は花材によって差がありますが、ひと呼吸が目安。
鮮やかな緑色に変わればOK。
湯上げした花はそのまま生けます。
その後のお手入れは、水切りでも大丈夫でしょう。
根本割り
●枝もの全般、手で折れない場合に施します。
桜/桃/梅/椿/ボケ/ツツジ/柳/松
などのお花に効果があります。
主に枝ものに使う手法です。
枝ものは手で折って切り口をささくれさせるのが一番ですが、折れないときは、切り口に縦にはさみを入れて広げる根元割りをします。
1 | はさみを開いて刃元を切り口にしっかりあて、茎を縦に割ります。 |
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2 | 刃を閉じたまま切り込みをグイグイと押し開き、裂け目を広げます。 |
3 | 枝が太い場合は、十文字になるようもう1度、茎を縦に割ります。 |
POINT
◆切りこみはしっかり開く
切り込みを入れても、切り口が開いていないと吸水力が妨げられてしまいます。
切り口をしっかりこじ開けて吸水面を広くすることが大切。
これで切断面がまんべんなく水に接触して、効果的に水を吸うことができます。