花によって切り方を変えるのがおすすめです

花によって切り方を変える

これまでで紹介した方法ではハサミで切っていますが、植物によっては、ハサミで切るよりももっと水を吸いやすい方法があります。
ここからはちょっと上級編ですが、成功率がグンとアップするのでよかったら試してみてくださいね^^

■ 手折り ~菊の仲間、トルコききょう、ストックなど~

言葉どおり、切るかわりに折る方法です。

菊/スプレーマム/マーガレット/ソリダゴ/トルコききょう/
ストック/雪柳などの細い枝 など

でも、ただ茎を手で持って折ろうとしても、『くにゃっ』と曲がってしまったりしてうまく折れません。
そこで、カンタンに折れる方法を2つ紹介します!
どちらも、左利きの人は手を逆にしてください。

・机を使って折る

・ハサミを使って折る

■割込み ~枝モノ、茎の木質化したもの~

木の枝や、枝のように固いものは、切るだけではなく、割りこみを入れます。
(雪柳のように細くて、上の方法で折れるものは折ったほうがカンタンです)

なお、切ったら、枝ものはたっぷりの水に入れましょう!!

*たくさんの水を必要とします。水が少ないとすぐなくなってしまいます。
また、枝は重いので、水が少ないと花器が倒れて危険です!

・折ることができない枝もの

この絵の3段階すべてを行ったほうが吸い上げはよくなります。
割って裂く代わりに、カナヅチで砕いてもいいです。
が、枝が固くて裂くのが難しいときは一番左の、割るところまででもいいです。
枝が太いときは、さらにヨコにも割目を入れたほうがさらに○。

ちょっと特別な場合も教えておきますね。

・あじさい、ライラックのように、枝のなかに『ワタ』がある場合

枝が太すぎてハサミで切れない場合

■湯揚げ~白い液体が出るもの、茎が空洞のもの、ほか~

『湯揚げ』 というのは、切った後、水でなくて一旦お湯に入れることをいいます。
といっても、熱湯では茹で上がってしまうので、少しさまします。
また、あまり深くお湯につけると痛むので、ほんの少し(1~2cm)だけを湯に入れます。

水を吸い上げる力が弱い花や、茎を切ると白い液が出て、導管をふさいでしまう花に有効です。

例:ダリア/スカビオサ/アスチルベ/われもこう/細咲きのケイトウ/
ブプレウルム/アルケミラ/ストック/ブルースター/ユーフォルビア/はつゆきそう など…

*湯につけた部分は早く傷み、腐ってしまうので、やらなくていい花(切るだけで水があがる花)にはやらない方がいいです。

*湯揚げをするのは、
1.茎の中にたまった空気を抜いて真空状態にし、それから水に入れることで花が水を吸うのをサポートするため。(難しいかもしれませんが、気圧の差を利用しているのです)
2.もうひとつは、導管をふさいでしまう白い液の出るものはそれを溶かすためです。(2.の場合は、湯揚げでなく水の中で洗って取り除いても構いません。)

では、やり方を説明しますね。

まず、花びんに水を入れたものと、沸かして少しおいたお湯を用意します。
両方使いますので2つを隣に置いてくださいね。

新聞で巻いた花の茎を切り、すぐにお湯に入れます。
このとき、図のように、茎を斜めにします。
こうすると、茎の中にたまった空気がぶくぶくと泡になって出て行きます。 ブルースターなど液が出るものは白い液が溶け出すので、軽く振ってよく溶かします。

*新聞紙はお湯につけないこと!あくまでも切り口だけをお湯につけましょう!

30秒ほどで、空気泡がなくなります。(液もほぼ止まります)
そうしたら、湯から出してすぐに深水につけます!!

*ここでゆっくり作業すると、せっかく抜いた空気がまた茎の中に入ってしまいます!
ここだけはとにかく、すぐさま水に移せるように手早くやりましょう!!

*ブルースターなど白い液が出る花の場合は、水の中に手を入れて切り口を軽くこすり、液が固まっていたら取り除いておきましょう。
液が残っていると導管がつまってしまい水が吸えません。

なお、花の本を見ると、よく『切り口を焼く』『ミョウバンを使う』『すべて湯揚げせよ』 等等…
書いてありますが、そこまでしなくても水はちゃんと揚がります。
もちろん、書いてあるとおりの方がより良いことは確かですが、あなたが、この道を突き詰めるプロと同じことをする必要は全くありません。
(この考え方は、ガーデニングでもまったく同じです!)

「基本の水揚げ法」 でほとんどの花は大丈夫です!
ガチガチに考えては、長続きしません。
手を抜けるところは程よく手を抜いて、できる範囲で楽しみましょう!

お花の定期便ピュアフラワーのご紹介

関連記事

  1. お花ってどんな生き物
  2. お花を綺麗に飾る
  3. 花の水揚げ
  4. 切り花 日持ち 手入れ方法
  5. 生花を長持ちさせる方法
  6. 花瓶 おすすめ
PAGE TOP