花を固定するには?
■花が少ないと傾いてしまう?
『グラスやボウルなどにお花を飾ろうとしても、1輪2輪じゃ倒れちゃってぜんぜんダメじゃない!
やっぱり、食器に飾れるなんてウソなんだ』
実際お花を飾ろうとしたとき、あなたはこんなふうに思うかもしれません。
確かに、花を1輪、買ってきたまんま、口の広い器に入れようとしても倒れてしまいます。
では、本当に食器に花を飾ることはできないのでしょうか?
いいえ、食器で簡単に花が活けられるのは本当です!
じゃあ一体、どうやって花をきちんと立たせるのでしょう?
なにも特別な道具は必要ありません。ムズかしい名前の用具を買いに行く必要もありません。
あなたの家に必ずある、文房具があればできます!!
■簡単!セロテープ法
まずは、セロテープを使った簡単花どめ法を。
原理は単純です。
倒れてしまわないように、器の口を狭くするのにセロテープを使います。
こーんな感じ。
ポイントは、セロテープを山折りにすること!
こうすると、花の葉っぱなどにくっつかなくなります。
ためしに例をひとつ。
これは、図のようにセロテープを1本張っただけです。
■セロテープ応用編
セロテープも、貼り方しだいでいろいろ楽しむことができます。
テープをたくさん張ってみるのもおすすめ!
テープを格子状に貼ると、お皿の上に絵を描くように花を好きなところに固定することができます。
また、格子状になっていると、適当にばさばさっと花を突っ込んでも、それなりのきれいなアレンジに見えるのでお手軽♪
こんなふうになります。
■ホッチキスや雑貨包装のリボンやタグも使える!
今度は応用です。
家にある雑貨でいろいろなアレンジをすることができます。
『いつも同じ1輪差しじゃ、なんだかワンパターンでつまらない』
なんて思ったら、ぜひいろいろチャレンジしてみて!
お花を飾るのに、『こうしちゃいけない』なんて事はありません!
いろいろやってみて、自分の発見!!をすることが本当の楽しさを教えてくれます!
例を少し出してみますね。
まずは葉をホチキスで止めたもの。
花はラナンキュラスですが、葉っぱはチューリップと菊の葉です。
なにも、同じ花の葉を使わなくてはいけないなんて決まりはありません。レタスでもキャベツでもいいのです。
好きなようにやってみてください・・・といっても、大人にはなかなか難しいかもしれませんね。
そんなときはぜひ、冷蔵庫の中の野菜も出して、お子さんと一緒にやってみては?
子どものほうがこういうとき、すてきなアイディアを出してくれるものです^^
次は葉っぱを丸めたもの。
葉っぱを丸めたり、カールさせて使っているのがわかると思います。
■オアシスを使ってみよう!
『オアシスなんて、お花屋さんでも習ってもいないから使えるわけないじゃない!』
・・・なんてもったいないことを言わないでくださいね!
オアシスは、誰にでも簡単に使える便利なアイテムです!
お教室の先生のように挿せなくたって全然OK!!
あなたはあなた。便利なものを使わないなんて、ソンでしょ!?
ではまず、オアシスとは?
オアシス・・・それは、吸水性スポンジのこと。吸水フォームとも言います。
1つは、1ブリックと言って、大きさが23cm×11cm×8cmくらいです。(メーカーによって1cm程度の違いはあります)
花屋さんで、『オアシスください』と言えばたいてい売ってくれます。
1ブリック 200~300円くらいです。(値段もメーカーによります)
このオアシス、水を吸わせて、そこに花を挿すわけですが・・・
こーんな水の吸わせ方は、NG!!
これでは、表面は濡れたように見えますが、中まで水が入りません。
花を挿したときに、花の茎の切り口には水がない!!!ということになってしまいます。
オアシスの正しい水の吸わせ方はこうです!
ポイントは・・・
ひとつ!
オアシスは、一度濡らし、乾いてしまうと2度と使えません!
だから、使う分だけを切り分けます。
もしも多く濡らしすぎてしまったら、水に漬けたままの状態で冷蔵庫など、雑菌の繁殖しにくい場所で保管します。
それでも、1週間をめやすに処分しましょう。
バイキンが増えてしまったら、花を挿しても枯れてしまいますからね。
ふたつ!!
上から水をかけたり、水の中に押し込んだりしてしまうと中まで水を吸い込まず、花を挿せなくなってしまいます!
必ず、深めの容器に浮かべ、自然に沈みきるまで待ちます!!
ほんの1~2分の辛抱です、せっかちにならないで!
ちなみに。
処分するときは、まず、オアシスに残っている水をしぼり出します。
手でギューッと流しでしぼってください。
残ったカスを、自治体の指示通りに捨てましょう。
ウレタンフォームが燃えるゴミか、燃えないゴミか調べてくださいね。
■オアシスに挿すときは
基本的には、好きなように挿せばいいです。
あなたは資格をとるためにやっているのでもなんでもないのですから。
ただ、ちょっとコツはありますので、それをお教えしますね!
まず、切り口はできるだけ斜めに切って、挿すときは浅めがいいです。
これは、花瓶に生けるときと同じで、なるべく水に漬かる部分を減らした方が長持ちするから。
そして、『失敗しちゃった!挿しなおしたい!』
というときは、一度切りなおして、さっき挿した穴とは別のところに新しく挿しなおします。
これは、切り口にスポンジのカスが入ってしまうから。
そして、一度挿した穴はスポンジが固まって、上からさらに花を挿すと硬すぎて水を吸えないからです。
オアシスを使った例はこちら