花図鑑

シャクヤク

ボタン科/ボタン属
シャクヤク

原産地

中国

出回り時期

4~8月

花言葉

はにかみ
恥じらい
内気
つつましやか

豆知識

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉があるように、美しい花の代表格として古くから愛されてきた芍薬(しゃくやく)。大輪の花や華やかな香りから、庭や切り花として人気の高い植物です。本記事では、芍薬の基本的な特徴や種類、花言葉、育て方のポイントを詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、優雅な芍薬の魅力を存分に楽しんでください。

1. 芍薬とは?

芍薬(学名:Paeonia lactiflora)は、ボタン科ボタン属に分類される多年草です。
• 特徴: 地下に球根のような根茎(塊根)を持ち、冬には地上部が枯れますが、春になると新芽が出て再び成長を始めます。
• 原産地: 中国北部やシベリアなどの冷涼地域。江戸時代頃に日本へ伝わり、改良が進められました。
• 用途: 観賞用として庭植え・切り花に利用されるほか、漢方薬としても使われる歴史があります。

2. 芍薬の主な種類・品種

芍薬には大きく分けて一重咲き、半八重咲き、八重咲きなど、さまざまな咲き方・品種があります。ここでは代表的なものをご紹介します。
1. 一重咲き(シングルタイプ)
o 花びらが一重に並ぶシンプルなタイプ。爽やかで上品な印象が魅力。
2. 半八重咲き(セミダブルタイプ)
o 外側の花びらが大きく、内側にも花びらが重なるタイプ。ボリュームがありつつも、ほどよい軽やかさが人気。
3. 八重咲き(ダブルタイプ)
o 花びらが幾重にも重なり合う豪華なタイプ。大輪で見応えがあり、切り花としても高い評価を受けています。
4. 特殊系(ボムタイプ、アネモネタイプなど)
o 雄しべが花弁化することで中心部が盛り上がる「ボムタイプ」や、中央に小さな花弁が集まる「アネモネタイプ」など、個性的な品種が存在。

3. 芍薬の花言葉と由来

芍薬には複数の花言葉が存在し、いずれもポジティブなイメージを持つものが多いです。
• 「恥じらい」: つぼみの状態から徐々に大輪へと開くさまが、控えめな少女が徐々に美しさを表す姿に例えられたとされます。
• 「優しさ」・「内気」: 芍薬のふんわりとした花姿から、柔らかな人柄をイメージさせる。
• 「華麗」・「富貴」: 豪華な大輪の花と甘い香りが、繁栄や富を象徴するといわれています。

4. 芍薬の開花時期・特徴

• 開花時期: 一般的には5月~6月頃。地域や気候によって前後しますが、初夏に美しい大輪の花を咲かせます。
• 花色: ピンク・白・赤・紫などバリエーション豊富。品種改良が進み、淡い色合いから鮮やかな色合いまで選択肢が広がっています。
• 香り: 品種にもよりますが、多くの芍薬は甘く上品な香りを放つのが特徴です。

5. 芍薬の育て方・栽培のコツ

5-1. 土壌と日当たり
• 日当たり: 芍薬は日光を好む植物です。半日以上の日当たりが確保できる場所が適しています。
• 土壌: 水はけが良く、有機質に富んだ土壌を好みます。庭植えの場合は腐葉土や堆肥を混ぜ込み、ふかふかの土を作りましょう。
5-2. 水やり・肥料
• 水やり: 過度な水やりは根腐れの原因になるため、表面の土が乾いたらたっぷりとが基本。梅雨や雨期は水の与えすぎに注意。
• 肥料:
o 植え付け時に緩効性肥料を与える。
o 開花後から秋にかけて、追肥として有機肥料や化成肥料を少量施すと翌年の花付きが良くなります。
5-3. 植え付け・植え替え
• 植え付け適期: 芍薬の根が休眠する**秋(10~11月頃)**がベスト。
• 方法: 芽の出る部分を埋めすぎないように、芽が少し土の表面に見える程度で植えるのがポイント。
• 植え替えの頻度: 3~4年に一度、株が大きくなり混み合ってきたら、株分けや植え替えを行いましょう。
5-4. 手入れの方法・注意点
• 支柱立て: 大輪の花を咲かせるため、茎が倒れやすいことがあります。適度に支柱で支えてあげると安心。
• 切り戻し: 開花が終わった花は枯れたら早めに摘み取りましょう。養分の無駄な消耗を防ぎ、翌年の花にも良い影響を与えます。
• 病害虫対策: アブラムシや灰色かび病に注意。風通しを良くし、早期発見で防除を。

6. 芍薬を楽しむアレンジ方法

1. 切り花として
o 茎を斜めにカットし、水揚げを良くしてから花瓶に活ける。
o つぼみの状態で購入または切り取ると、徐々に咲く過程を室内で楽しめます。
2. 和風・洋風アレンジメント
o 和室には落ち着いた色合いの芍薬を生け花風に。
o 洋室やパーティーシーンには、色鮮やかな芍薬をメインにブーケやテーブル装飾として活用。
3. ドライフラワーや押し花
o 完全に開花する前にカットし、風通しの良い場所で逆さ吊りにするとドライフラワーに。
o 押し花としても存在感があり、手作り雑貨やカードの装飾にも役立ちます。

7. 牡丹(ボタン)との違い

芍薬と牡丹はよく混同されがちですが、以下の点で区別できます。
• 分類:
o 牡丹(ボタン)は**木本(もくほん)**の植物で、木質の茎が翌年も残る。
o 芍薬は**草本(そうほん)**の植物で、冬には地上部が枯れる。
• 花期:
o 牡丹は4月~5月頃に開花することが多い。
o 芍薬は5月~6月頃に咲き始める。
• 印象:
o 「立てば芍薬~」の言葉通り、芍薬はすっと立ち上がるような姿が特徴。
o 牡丹は木立ち性で、よりふくよかに枝分かれする印象。

まとめ

芍薬は、その大輪の華やかな花と上品な香りから「花の女王」として多くの人を魅了してきました。育て方のポイントを押さえれば、庭やベランダなどでも比較的容易に栽培でき、切り花やアレンジメントでも長く楽しめます。
• 日当たりの良い場所で育てる
• 過度な水やりはせず、株元が乾いたらたっぷり
• 秋に植え付け・植え替えを行う
• 支柱や切り戻しで株を健全に保つ
ぜひこの記事を参考に、優雅な芍薬を取り入れたガーデニングやインテリアを楽しんでみてください。毎日の生活に彩りと香りを添えてくれることでしょう。

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